modernova Research Desk です。
間接照明の名称は、器具の形だけで覚えるよりも、どの面を照らしているかで分けるとかなり整理しやすくなります。
天井を照らすならコーブ照明、壁を照らすならコーニス照明、上下に光を出すならバランス照明、足元を照らすならフットライトというように、名称の違いは光の向きと照射面に結びついています。
「間接照明の別の言い方を知りたい」「コーブ照明とコーニス照明の違いが曖昧」「設計者や施工会社と話すときに呼び名で迷う」という人は、まず照らす面から見ていくと理解しやすいですよ。
- 間接照明の名称を照らす面ごとに整理できる
- コーブ照明とコーニス照明の違いを説明できる
- バランス照明やバーチカル照明などの別名を把握できる
- 打ち合わせで呼び方がずれやすい照明用語を確認できる
名称は照らす面で整理する
間接照明という言葉は便利ですが、実際にはかなり広い意味で使われています。
置き型のライトで壁を照らす場合も、天井の造作に光源を隠して天井面を明るくする場合も、反射光を使うなら広い意味では間接照明に含まれる。
ただ、住宅やインテリアの打ち合わせでは、もう少し細かく分けて呼んだほうが話が早く進みます。
間接照明と建築化照明
間接照明は、光源から出た光を天井・壁・床などに当て、その反射を明かりとして使う照明手法です。
大事なのは、光源そのものを見せるかどうかよりも、光をいったん建築面に当ててから使うという点にあります。
たとえば、フロアスタンドを壁に向けて置き、壁面の反射で部屋をやわらかく明るくする場合も、広い意味では間接照明と呼べます。
一方、建築化照明は、天井・壁・床・造作家具などに照明を組み込み、建築やインテリアの一部として計画する設置形態のこと。
つまり、間接照明は「光の使い方」、建築化照明は「器具の納め方」という違いがあります。
両者は重なる部分が多いものの、完全に同じ意味ではありません。
コーブ照明やコーニス照明は、光源を造作内に隠すことが多いため、間接照明であり建築化照明でもあるケースが多くなります。
反対に、天井面に光るラインを見せる照明や、発光面を意匠として見せる光天井のような手法は、建築化照明ではあっても、厳密には反射光を主に使う間接照明とは少し性格が異なります。
打ち合わせでは「間接照明にしたい」だけでなく、「天井を照らしたい」「壁を照らしたい」「光源を見せたくない」まで言えると、認識のずれが起きにくい。
別の言い方が増える理由
間接照明には、専門名称と現場で使われる呼び方が混在しています。
コーブ照明は「天井を照らす間接照明」、コーニス照明は「壁を照らす間接照明」と言い換えられることが多く、住宅会社や施工会社によって表現が変わる場合もあります。
これは、専門用語が難しいからというだけではありません。
同じコーブ照明でも、折り上げ天井の内側に入れるのか、壁際のふかし部分に入れるのか、カーテンボックスと絡めるのかで、見た目も納まりも変わります。
消費者側は「ホテルっぽい柔らかい光」「壁をきれいに見せたい」と感覚で伝え、設計側は配線、器具の向き、遮光、反射面、仕上げ材まで考える。
この間に言葉の幅が生まれます。
呼び名だけを丸暗記するより、照射面・光の向き・目的をセットで覚えるほうが実用的です。
たとえば「壁ナメ」という言い方は、壁面をなでるように照らして凹凸や素材感を強く見せるニュアンスで使われます。
同じ壁を照らす照明でも、壁全体を均一に明るくするウォールウォッシャーとは狙いが違います。
名称の違いは、単なる言い換えではなく、光の当たり方の違いとして読むのが自然です。
呼び方がずれる場面で特に多いのは、「間接照明」という言葉を雰囲気の総称として使っているケースです。
たとえば、あなたが「やわらかい光にしたい」と伝えたとしても、設計側は天井反射なのか、壁面反射なのか、棚下の手元灯なのかを決めなければ図面に落とし込めません。
同じ「光源を見せない照明」でも、天井に向けるならコーブ、壁へ落とすならコーニス、上下に振り分けるならバランスというように、名称は設計上の判断とつながっています。
だからこそ、呼び名を確認するときは「それは何照明ですか」と聞くだけで終わらせず、「どの面に光を当てる想定ですか」と続けて確認すると話が早くなります。
名称の正しさより、光の行き先の一致。
この順番で考えると、専門用語に引っ張られすぎず、完成後の見え方を想像しやすくなります。
天井を照らす名称
天井を照らす間接照明は、空間全体にやわらかな明るさを広げたいときに使われます。
視線が上へ抜けやすくなるため、天井を高く感じさせたい部屋、寝室、リビング、ホテルライクなラウンジ風の空間などと相性がよい分類です。
代表的な名称は、コーブ照明とコファー照明の二つ。
コーブ照明
コーブ照明は、天井の端や天井近くの造作部分に光源を隠し、天井面へ向けて光を当てる間接照明です。
「間接照明 コーブ照明」と検索されることも多く、住宅の照明計画ではかなり代表的な名称といえます。
コーブという言葉は、入り江やくぼみを意味する言葉に由来するとされ、天井や壁際のくぼみに光を仕込むイメージと重なる。
別の言い方としては、「天井を照らす間接照明」「ふかし天井の間接照明」「折り上げ天井まわりの間接照明」などが使われます。
コーブ照明の特徴は、光源が直接目に入りにくく、天井全体に反射光が広がることです。
天井面が明るくなると、部屋の上部に光の重心が生まれ、実際の高さ以上に伸びやかに感じやすくなります。
寝室でベッドに横になったとき、ダウンライトのまぶしさが気になる人にも向きます。
天井を光らせるというより、天井を反射面として使う考え方ですね。

ただし、天井材の色や質感によって見え方は大きく変わります。
白や明るいベージュのような反射しやすい面では光が広がりやすく、濃い色や吸い込みの強い素材では明るさ感が弱くなりがちです。
天井の凹凸や施工ムラも光で見えやすくなるため、仕上げの精度が見た目に影響します。
細かな寸法や納まりの設計は別の論点になるため、用語としては「天井へ光を向ける間接照明」と覚えると整理しやすいかなと思います。
◆Research Desk のワンポイント
コーブ照明を「天井の間接照明」と言い換えるのは実務的にはかなり自然です。ただ、天井全体を発光させる光天井とは別物なので、打ち合わせでは反射光なのか発光面なのかを分けて話すと安心です。
コーブ照明を選ぶ判断基準は、「部屋全体を直接明るくしたいか」ではなく、「天井面を明るく見せたいか」にあります。
読書や調理のように手元の明るさが必要な場面では、コーブ照明だけで完結させるより、ダウンライトやペンダント、スタンドなどと役割を分けるほうが現実的です。
反対に、夜のリビングで強い光を抑えたい、寝室で視界に光源を入れたくない、天井の抜けを感じさせたいという目的なら、コーブ照明は候補に入りやすくなります。
名称を使う場面では、「コーブ照明=天井へ向けた反射光」と押さえておくと、光天井やシーリングライトとの違いも説明しやすくなります。
天井に器具が見えるかどうかではなく、天井面をどう使っているかを見るのが判断の近道です。
コファー照明と光天井
コファー照明は、折り上げ天井や堀り込み天井の内側に光を仕込み、その内面を照らす建築化照明です。
コファーは格天井の格間を連想させる言葉で、住宅では専門名称よりも「折り上げ天井照明」「堀込間接」「折上げ間接」といった呼び方のほうが通じやすい場面があります。
コーブ照明と同じく天井側を照らす分類ですが、壁際に沿って光を回すコーブに対し、コファー照明は天井中央の折り上げ部分に光を組み込むイメージが強くなります。
リビングの中心、ダイニングの上、ホールの天井など、天井形状そのものを見せたい場所で選ばれやすい手法です。
名前が少し専門的なので、図面や見積書では「折り上げ天井内の間接照明」と書かれることもあります。
光天井は、天井面そのものを発光面として扱う建築化照明です。
乳白のパネルや拡散板の裏側に光源を置き、天井の一部または全面を明るく見せます。
反射光を使うコーブ照明やコファー照明とは原理が異なり、面発光に近い見え方になります。

ルーバ天井も同じく天井面に関わる照明ですが、格子状のルーバでまぶしさを抑えながら下方向へ光を通す仕組みです。
名称整理としては、コーブ照明とコファー照明は「天井を反射面として使う間接照明」、光天井とルーバ天井は「天井面を光の装置として使う建築化照明」と分けると混乱しにくくなります。
どれも天井まわりの照明なので一括りにされがちですが、見え方はかなり違う。
壁を照らす名称
壁を照らす照明は、部屋の奥行きや素材の質感を見せたいときに使われます。
天井を明るくする照明が空間全体のやわらかさに効くのに対し、壁を照らす照明は視線の向きや壁面の表情に影響します。
代表的な名称は、コーニス照明・ウォールウォッシャー・バーチカル照明の三つ。
コーニス照明
コーニス照明は、壁の上部や天井際に光源を隠し、壁面やカーテンへ向けて光を落とす間接照明です。
「間接照明 コーニス」と検索されることも多く、コーブ照明と並んで混同されやすい名称です。
コーニスは、建築の水平な出っ張りや見切りを意味する言葉に由来します。
室内では、天井と壁の境目付近から壁へ光を流すような見え方になるため、この名称で呼ばれる。
別の言い方としては、「壁を照らす間接照明」「壁面間接照明」「カーテンを照らす間接照明」などがよく使われます。
現場によっては、壁面をなでるように照らすニュアンスで「壁ナメ」と呼ばれることもあります。
コーニス照明の主役は天井ではなく壁です。
塗り壁、タイル、石材、アクセントクロス、カーテンのドレープなどに光を当てることで、凹凸や質感が読み取りやすくなります。
玄関正面の壁やテレビ背面、ベッドヘッドの壁など、視線を集めたい面と相性がよい照明です。

特にテレビまわりでは、直接的なまぶしさを避けながら背景の明るさを確保しやすくなります。
注意したいのは、壁の下地やクロスの継ぎ目が目立ちやすいことです。
壁に近い位置から光を当てるほど、表面のわずかな凹凸が影として出ます。
美しい素材を見せる力がある反面、粗も拾いやすい。
この性質を理解せずに「壁ならどこでもコーニス」と考えると、仕上がりの印象が想定とずれるかもしれません。
コーニス照明は壁面の質感を見せやすい一方、施工ムラや下地の凹凸も拾いやすい照明です。採用前には、照らす壁の仕上げと相性を確認しておくと安心です。
コーニス照明を検討するときは、壁を「背景」として扱うのか、「見せたい面」として扱うのかで向き不向きが変わります。
白い壁をほんのり明るくして部屋の奥行きを出したいだけなら、壁面全体を均一に照らすウォールウォッシャーのほうが合う場合も。
一方、タイルの陰影、左官の塗り跡、カーテンのひだ、ヘッドボードまわりの素材感を読み取りやすくしたいなら、コーニス照明の考え方が近くなります。
注意したいのは、光を当てるほど壁がきれいに見えるとは限らない点です。
柄の強いクロスや凹凸の大きい素材では、光の当たり方によって印象が強く出すぎることもあります。
打ち合わせでは、仕上げ材のサンプルだけで判断せず、光が斜めに当たったときの見え方まで確認すると失敗を減らしやすいです。
「壁を照らす間接照明」とひとことでまとめず、質感を見せたいのか、明るさ感を足したいのかを分けて考えると、コーニスとウォールウォッシャーの選択もぶれにくくなります。
ウォールウォッシャー
ウォールウォッシャーは、壁を洗うように均一に照らす照明手法です。
コーニス照明と同じく壁を照らしますが、目的と光の当たり方が異なります。
コーニス照明は壁際の造作に光源を隠し、壁の近くから光を当てることが多いため、素材の凹凸や陰影が出やすくなります。
ウォールウォッシャーは、壁から少し離れた天井側に専用配光のダウンライトやスポットライトを配置し、壁面全体をなるべく均一に明るくする考え方です。
別の言い方としては、「壁面均一照射照明」と捉えると理解しやすいと思います。
目的は、壁のテクスチャーを強く見せることよりも、壁を明るい反射面として扱うことにある。
壁が明るくなると、床面の照度だけでは得にくい明るさ感が生まれます。
美術館やギャラリー、ホテルの廊下、店舗の壁面などでも使われる考え方です。
住宅では、リビングの一面、廊下の長い壁、飾り棚の背面などで応用されます。
コーニス照明ほど大きな造作を必要としない場合もあり、計画の自由度が高い点も特徴です。
ただし、器具の配光や壁からの距離によってムラが出るため、単にダウンライトを壁側に寄せればよいわけではありません。
製品ごとの配光特性や推奨条件は必ず確認したいところです。
電気工事や器具選定に関わる部分は、安全面も含めて製品の仕様・公式情報を確認し、不安があれば専門家へ相談してください。
バーチカル照明
バーチカル照明は、壁面に縦方向の光をつくる照明手法です。
バーチカルは「垂直の」という意味を持ち、別の言い方として「縦間接照明」と呼ばれることがあります。
壁面に凹みやふかし壁をつくり、その縦ラインに沿って光源を仕込むことで、上から下、または下から上へ伸びる光の帯を見せます。
横方向のラインを強調するコーニス照明に対し、バーチカル照明は縦のリズムをつくるのが特徴です。
視線が上下に動きやすくなるため、天井を高く感じさせたい壁面や、細長い廊下、寝室のヘッドボードまわりなどに使われます。
壁を一面で明るくするというより、壁の一部に垂直方向の軸を与える照明です。
凹部に光を入れると、反射でやわらかく広がる印象になりやすく、凸部の左右に光を入れると、光と影のコントラストが強くなります。
どちらが良いかは、空間の方向性によって変わります。
静かな印象にしたいなら光源の存在感を抑え、シャープに見せたいならラインの切れ味を意識する。
この判断がバーチカル照明の見え方を左右します。
名称としてはやや専門寄りですが、「縦の間接照明」と言えばイメージは伝わりやすいはずです。
上下と足元の名称
間接照明は天井や壁だけでなく、上下方向に光を出したり、足元や家具の下を照らしたりする使い方もあります。
視線の高さより低い位置に光があると、空間の印象は一気に落ち着きます。
名称として押さえたいのは、バランス照明、フットライト、棚下照明です。
バランス照明
バランス照明は、壁や窓まわりに幕板のような遮光帯を設け、その裏側に光源を隠して上下に光を出す照明です。
英語では Valance Lighting と表記されることがあり、別の言い方として「上下配光間接照明」「幕板間接照明」「遮光帯照明」などがあります。
コーブ照明が天井を照らし、コーニス照明が壁を照らすとすれば、バランス照明はその両方の性質を持つ手法です。
上方向の光は天井面へ広がり、下方向の光は壁面やカーテンへ落ちます。
窓の上部に設けると、カーテンのひだと天井面を同時に見せられるため、壁際に奥行きが生まれます。

バランス照明は、単に明るくするための照明というより、上下の面に光を分けて空間の層をつくる照明です。
ただ、遮光帯が人の視線に近い高さにくるため、納まりが粗いと存在感が強く出ます。
光源を隠す幕板、壁との取り合い、カーテンとの位置関係が見た目に直結します。
細かな寸法は別の論点ですが、用語としては「上下に光を出す幕板型の間接照明」と理解しておけば十分です。
コーブとコーニスのどちらか一方では説明しにくいときに、バランス照明という名称が役に立ちます。
◆Research Desk のワンポイント
バランス照明は、名前だけ見ると少し分かりにくいですよね。実務では「幕板の上下に光が出る照明」と言ったほうが、初回の打ち合わせでは伝わりやすいことがあります。
フットライトと棚下照明
フットライトは、床に近い位置から足元や床面を照らす照明です。
別の言い方としては、「足元灯」「足下灯」「安全灯」「床面間接照明」などがあります。
夜間の廊下、階段、トイレ、寝室まわりで使われることが多く、主照明をつけなくても歩行経路を認識しやすくする役割を持ちます。
近年は人感センサーや明暗センサーと組み合わせるケースも多く、機能面での意味が強い照明です。
一方、壁の下部や家具の下に横長の光を入れると、床面に光だまりができ、家具や壁が少し浮いて見えるような印象になります。

この場合は、単なる安全灯ではなく、低い位置の光として空間の重心を下げる役割も担います。
棚下照明は、吊戸棚や造作棚の下に光源を仕込み、手元や棚板面を照らす照明です。
「手元灯」「家具間接照明」「造作什器照明」と呼ばれることもあります。
キッチンの作業面、デスク上、飾り棚、店舗の陳列棚など、必要な場所だけに明るさを足したいときに使われます。
間接照明という言葉からは雰囲気づくりを連想しがちですが、棚下照明はかなり実用寄りです。
光源を幕板の裏や棚の奥に隠せば、器具の存在感を抑えながら作業面を明るくできます。
ただし、キッチンや洗面まわりでは水気・熱・清掃性が関わるため、正確な情報は製品の仕様・公式情報を確認してください。
電源工事が必要な場合は、自己判断で進めず専門家に相談するほうが安心です。
よくある質問
間接照明の名称は何から覚えるとよいですか?
まずは、天井を照らすコーブ照明、壁を照らすコーニス照明、上下に光を出すバランス照明、足元を照らすフットライトの4つから覚えると整理しやすくなります。
名称そのものより、照らす面と光の向きをセットで覚えるのがコツです。
コーブ照明とコーニス照明の違いは何ですか?
コーブ照明は主に天井面を照らす間接照明。
コーニス照明は主に壁面やカーテンを照らす間接照明です。
どちらも光源を隠すことが多い点は似ていますが、照射面が違うため、空間の見え方も変わります。
間接照明の別の言い方には何がありますか?
天井を照らす間接照明、壁を照らす間接照明、壁面間接照明、足元灯、手元灯、幕板間接照明など。
専門名称と日常的な呼び方が混ざるため、打ち合わせでは写真や図を併用すると誤解が減ります。
ウォールウォッシャーは間接照明ですか?
壁を照らすという意味では近い分類ですが、反射光を主に使う間接照明とは少し性格が異なります。
ウォールウォッシャーは、専用配光の器具で壁面を均一に照らす手法として理解すると分かりやすいです。
名称を正確に使わないと問題がありますか?
日常会話では大きな問題にならないこともあります。
ただ、設計や見積もりの段階では、コーブ、コーニス、バランスの違いによって造作や器具の向きが変わります。
最終的には「どの面を照らすか」を確認するのが安全です。
名称一覧とまとめ
間接照明の名称は、照らす面を軸にすると見通しがよくなります。
天井、壁、上下、床面、作業面という分類を持っておくと、コーブ照明やコーニス照明の違いも自然に整理できる。
最後に、主な名称・別の言い方・特徴を一覧で確認しておきましょう。
| 照らす面 | 名称 | 別の言い方 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 天井 | コーブ照明 | 天井を照らす間接照明、ふかし天井間接照明 | 天井面に反射光を広げ、空間をやわらかく見せる代表的な間接照明 |
| 折り上げ天井の内面 | コファー照明 | 折り上げ天井照明、堀込間接、折上げ間接 | 天井中央の折り上げ部分などに光を入れ、天井形状を印象づける |
| 天井面全体 | 光天井 | 拡散板照明、面発光天井 | 天井面を発光面として扱う建築化照明で、反射型の間接照明とは性格が異なる |
| 壁面・カーテン | コーニス照明 | 壁を照らす間接照明、壁面間接照明、壁ナメ | 壁材やカーテンの質感を見せやすく、視線を壁面へ導きやすい |
| 壁面全体 | ウォールウォッシャー | 壁面均一照射照明 | 壁を均一に明るくし、空間の明るさ感を高める照明手法 |
| 壁面の縦方向 | バーチカル照明 | 縦間接照明 | 縦ラインの光で視線を上下に誘導し、壁面にリズムを与える |
| 天井と壁 | バランス照明 | 上下配光間接照明、幕板間接照明、遮光帯照明 | 幕板の裏に光源を隠し、上下双方向に光を広げる |
| 床面・足元 | フットライト | 足元灯、足下灯、安全灯、床面間接照明 | 夜間の歩行を助けながら、低い位置に落ち着いた光をつくる |
| 作業面・棚板面 | 棚下照明 | 手元灯、家具間接照明、造作什器照明 | 棚や吊戸棚の下に光を入れ、必要な面だけを機能的に照らす |
名称で迷ったら、「器具が何と呼ばれるか」より先に「どの面を照らしているか」を確認すると整理しやすくなります。
コーブ照明は天井、コーニス照明は壁、バランス照明は上下、フットライトは足元。
この軸を持っておくだけで、間接照明の名称や別の言い方はかなり見分けやすくなります。
専門用語は、覚えるためのものというより、打ち合わせで光の向きと目的をずらさないための道具です。
「なんとなく間接照明にしたい」で止めず、「天井を明るくしたいのか」「壁の素材を見せたいのか」「足元に低い光がほしいのか」まで分けて考える。
そこまで言語化できると、コーブ・コーニス・バランスといった名称も、ただのカタカナではなく実際の判断材料になります。
名称を押さえたら、次に効いてくるのは間接照明をどこに置くか。配置まで具体化すると、計画のぶれは一気に減ります。採用前に知っておきたい注意点は、間接照明で後悔しやすい理由のほうにまとめています。
そして、照らす面を選ぶことは、光に役割を与えること。あかりを「作業の光」と「空気の光」に分けて設計する考え方は、一室一灯を捨てるで掘り下げています。
間接照明の意味・効果・種類の基本を一通り押さえたいなら、間接照明とは|意味・効果・種類の基本ガイドから全体像を確認できます。
