洗面所で後悔する理由|窓・動線・高さ・床材の決め方

朝の光が回る洗面室。白マーブルの一枚天板と淡い木の建具でそろえ、鏡の目地に光を隠す

洗面所の後悔を減らす第一歩は、広さや設備のグレードより先に、窓・換気・動線・洗面台寸法・床の納まりを別々に判定すること。

「窓がないからカビる」「2帖あれば足りる」と一つの条件だけで決めてよいのでしょうか?

採光と排湿、帖数と有効寸法を分けない判断には、取り違えが残ります。

間取りを確定する前に家族の行為と設備の動きを図面へ重ねておくことが、完成後に変えにくい失敗への先回りになります。

この記事で理解を深められること

  • 洗面所の窓を採光と換気に分けて判断する方法
  • 洗面室と脱衣室の分離や家事動線を決める基準
  • 洗面台の高さ・奥行き・ニッチを寸法で確かめる手順
  • クッションフロアの変色・浸水・凹みを避ける見方
目次

洗面所の後悔は連鎖して起きる

洗面・洗濯・室内干しがひとつの床面を分け合う洗面室。朝の光が高窓から回る

洗面所は、手洗いと身支度だけの場所とは限りません。

脱衣・洗濯・室内干し・アイロン・収納まで重ねれば、同じ床面積を人・設備・建具が奪い合います。

不満の原因を「狭い」「寒い」「カビる」で終わらせず、どの条件が起点かをほどくことが出発点です。

最初に分けたいのは、行為、設備、環境の3種類です。

行為は洗顔や着替え、設備は洗面台や洗濯機、環境は光、熱、湿気を指します。

たとえば、朝に家族が渋滞する原因は、面積不足だけとは限りません。

入浴中に洗面台へ近づけない、開き戸と引き出しが重なる、洗濯機の扉が通路を塞ぐといった時間的な衝突もあります。

窓辺が寒い場合も、窓の存在そのものではなく、ガラスやサッシの室内側表面温度、隙間、足元へ下がる冷気が関係します。

原因ごとに異なる対策。

間取り前には、家族が洗面所で行うことを朝、入浴前後、洗濯時に分けて書き出し、同時に起きる行為へ印を付けてください。

次は、洗面台・洗濯機・かご・収納・物干しを平面図へ置く作業です。扉や引き出しを開いた状態まで重ねます。

最後に湿気の発生場所、排気口、空気の入口、窓面を見れば、設備単体では見えない連鎖が浮かぶのではないでしょうか?

判定表を作るときは、希望を「必須」「できれば」「不要」の三段階に分けると優先順位が見えます。

たとえば、朝の身支度を二人で行う家庭なら、広い収納より二人が立てる幅を先に確保する選択が自然です。

洗濯を別室で行うなら、洗面所内の洗濯機スペースや衣類収納は必須条件ではありません。

反対に、洗濯から乾燥、畳む作業まで集約するなら、洗面台だけを中心にした平面図では足りないのです。

作業台を使う人、洗濯物を持つ人、洗面台に立つ人の位置を同じ図へ描きます。

一度に全員が集まらない家庭でも、朝と入浴前後のピークは別々に想定してください。

生活の順序が見えれば、面積を増やすべきか、機能を隣室へ移すべきか、扉だけ変えればよいかを比較できます。

設備の豪華さではなく、重なる行為の解消が先です。

後悔の見え方 確認する起点 間取り前の問い
狭い・ぶつかる 同時利用と開閉軌跡 人と扉が同じ場所を使わないか
寒い・結露する 窓面の温度と隙間 採光のための窓性能を選べているか
湿気が抜けない 排気と給気の経路 閉め切った状態でも空気が動くか
掃除しにくい 端部・溝・入隅 手と清掃用具が届くか
収納が使えない 奥行きと収納物 何をどの向きで入れるか決めたか

注文住宅全体の失敗がどこで生まれるかも整理したい場合は、注文住宅で後悔が起きやすい判断の分岐もあわせて確認できます。

窓なしで後悔する条件を見分ける

洗面台の上に横長のすりガラス窓。枠が壁と面一で、光が石の立ち上がりへ拡散する

窓の判断で混ざりやすいのが、光を取り入れる役割と、湿った空気を外へ出す役割です。

窓を付けるか否かの二択ではなく、五つの観点に分解すると決めやすくなります。観点は採光・排湿・断熱・視線・清掃です。

採光と換気は別々に決める

窓があれば日中の明るさや外の時間変化を取り込めますが、開けなければ自然換気にはなりません。

反対に窓がなくても、局所換気扇へ十分な空気が入り、湿気を含んだ空気が排出される経路があれば排湿は成立します。

「窓あり=換気できる」「窓なし=カビる」という結び付け方は粗すぎます。

排気ファンの表示風量だけを見るのも不十分です。

ドア下の隙間や給気口、ダクト抵抗、フィルターの汚れによって変わる、実際の空気の動き。

では、閉め切った状態の空気はどこから入り、どこへ抜けるのでしょうか?

一般的な目安として、住宅等の居室に用いる計画換気回数は0.5回/h以上とされますが、洗面所で一時的に増える湿気の排出能力とは分けて確認します。

局所換気の設計例には約5〜15回/h、または約10〜30m³/(h・㎡)という幅があり、床面積約5㎡なら約50〜150m³/hの計算例になります。

いずれも一般的な目安であり、必要能力は室容積と使い方で変動する数値です。

洗面所は通常、建築基準法が定める継続的に使う「居室」ではないため、居室の採光・自然換気規定をそのまま窓の義務として当てはめない考え方が必要です。

地域や建物条件による扱いは、自治体や設計者、有資格の施工者へ確認してください。

窓なしを選ぶなら、昼も人工照明へ依存する点を受け入れられるかが次の判断項目です。

人感センサーによる点灯操作の軽減と、高演色の照明による肌や衣類の色の見やすさ。

鏡前の映りまで整えたい場合は、洗面所の照明と顔の見え方を決める方法へ進むと、窓なしの補い方を具体化できます。

窓なしを選ぶ前には、昼間に照明を消した状態と点けた状態の両方を想像します。

自然光の変化を好む人と、明るさを一定に保ちたい人では評価が逆になるためです。

採光が欲しいだけなら、開閉機能を持たないFIX窓も候補になります。

排湿が目的なら、窓を開けられる時間帯、外気の状態、防犯や外部視線との両立まで考えなければなりません。

毎回窓を開ける運用が続かないなら、開閉窓を選んでも換気の期待どおりには使えない可能性があります。

設計時は「窓がある」ではなく、誰がいつ開け、いつ閉め、どのように掃除するかを言葉にしてください。

操作を含めて成立する窓計画。

窓を付けるなら性能と手入れを見る

採光を優先して窓を設ける場合、開閉方式より先に、冷気と結露をどう抑えるかを考えます。

ガラスの表面温度が低いと、接した空気が冷やされて下降し、脱衣時に足元の寒さとして感じやすくなります。

表面結露が続けば、窓枠の水分や埃も手入れの対象です。

樹脂サッシ、Low-E複層ガラス、内窓は、既存の単板ガラスやアルミサッシに比べて室内側表面温度を保ちやすい選択肢になります。

内窓は既存窓との間に空気層をつくる方法で、設置費は1窓あたり数万円からという一般的な目安があります。

費用の変動要因は、窓寸法・製品・下地・地域・施工条件です。現地確認を伴う見積もりが前提です。

断熱ボードやハニカムスクリーン、隙間対策で熱移動を緩める方法もあります。

簡易対策は窓全体の性能や施工精度に左右され、結露水を閉じ込める使い方には向きません。

窓の形式 得やすいもの 見落としやすい点
FIX窓 採光と気密 窓からの換気はできない
縦・横すべり出し窓 採光と開閉換気 開閉空間と金物の手入れ
引き違い窓 大きな開口 召し合わせ部と窓枠の清掃
高窓 視線を避けた採光 ガラスへ手が届きにくい

高窓は外部の視線を避けやすい反面、掃除や結露確認のための安全な作業位置が要ります。

光が入るかだけで高さを決めず、清掃用具が届くか、窓枠の水分を拭けるかまで確認してください。

◆Research Desk のワンポイント

窓の要望は「明るくしたい」「風を通したい」「外を見たい」に言い換えると、FIX窓、開閉窓、人工照明を比較しやすくなります。

動線は同時利用と扉から決める

引き込み戸を半分開けた先に、洗面と脱衣・洗濯のゾーンが分かれて見える

洗面所の動線は、入口から洗面台までの距離だけでは評価できません。

家族が同時に使う瞬間と、扉、引き出し、洗濯機を開いた瞬間を重ねたとき、通れる余白が残るかが焦点です。

洗面室と脱衣室の分離を比べる

洗面台と洗濯機を約1坪、約2帖の空間へまとめる一体型は、水回りを少ない面積へ集約しやすい構成です。

反面、家族の入浴中に洗面台を使いにくく、来客から洗濯物や脱衣物が見えやすくなります。

分離型なら、入浴中でも身支度がしやすく、来客動線から生活物を隠しやすくなりました。

代わりに壁、建具、通路が増え、必要面積と建築費が膨らみます。

一般的な面積例として、洗面約1帖、脱衣・ランドリー約1.5〜2帖が挙げられますが、帖数だけで成立を判断してはいけません。

既存の2帖を1帖ずつに分けると、洗濯機の外形と着替えの動作空間が競合する場合があります。

設備を置いた後の内法寸法で比べることが欠かせません。

構成 向きやすい使い方 先に確かめること
一体型 面積効率を優先 入浴と洗面の同時利用
分離型 身支度と脱衣を分ける 建具後の有効面積
廊下洗面 帰宅・来客動線で使う 背後通路と水はね

廊下へ独立洗面台を置くなら、使用者の背後を家族が通る前提で考えます。

背後通路は約900mm以上、余裕を見る例では1,000〜1,100mmが一般的な目安です。

鏡前のプライバシー、水はね、床の防滑性も同時に検討対象となります。

有効寸法に開閉軌跡を重ねる

図面の壁芯寸法が広く見えても、仕上げ厚、洗面台の奥行き、収納の突出で実際の通路は細くなります。

洗面所の有効通路は約800mm以上、余裕を見るなら約1,000mmが一般的な目安です。

洗面台前には前かがみ、引き出しの開閉、着替えを行うため、約800〜900mmの動作空間が目安になります。

対面側に洗濯機や収納があれば、その突出と扉の厚みを差し引いてください。

ドラム式洗濯機は本体寸法だけでは納まりません。

給排水ホース、コンセント、放熱、扉の開きしろを含め、本体外形へ約50〜70mmの余裕を加える考え方が一般的です。

将来の買い替えで大型化する可能性もあるため、現行機種ぴったりの囲い込みは交換時の制約になります。

出入口の有効開口は約750mm以上が目安ですが、搬入経路は入口だけで決まりません。

廊下の曲がり、建具枠、手すりの張り出しを通過できるかも確認します。

平面図へ半透明の紙を重ね、描くのは人・洗濯かご・引き出し・洗濯機扉の位置です。静止した図面では見えない衝突を発見しやすくなります。

引き戸は開閉時に前後の床を使わず、開けた状態を保ちやすい建具です。

戸袋や引きしろの壁には収納やスイッチを置きにくく、床レールには髪や埃が溜まりやすいという交換条件があります。

上吊り式なら床を連続させやすいものの、上部下地と対応する建具仕様が必要です。

開き戸は気密を取りやすい一方、回転範囲が人や収納と干渉します。

内開きと外開きでは、廊下動線や救助時の扱いも変わるため、設計者と開閉方向を確認してください。

折れ戸は小さな開閉半径に納まりやすくても、ヒンジやパッキンなど清掃する凹凸が増えます。

扉は省スペースだけでなく、壁面利用、掃除、将来交換を含む四つの軸で選ぶと偏りません。

洗濯動線も距離だけで判断すると、別の渋滞をつくる場合があります。

洗濯機、物干し、作業台、衣類収納を同じ階や隣接空間へまとめれば、運搬距離と持ち替えを減らしやすくなります。

大切なのは、近さより作業の順序です。

洗濯機から物干しへ進む途中で扉を二度開ける、畳んだ衣類を持って脱衣中の家族の背後を通るなら、短い距離でも使いやすいとは限りません。

ランドリーからクローゼットへの直結は収納を短くする一方、脱衣室の使用中に通路が閉じることがあります。

廊下や洗面室を緩衝帯にすると、最短距離より同時利用を優先する構成になります。

動線図には距離の線だけでなく、通れない時間帯を書き加えてください。

家族の行為がぶつからないことが、実用上の短さです。

高さ・奥行き・ニッチを寸法で決める

洗面台を横から見る。天板の高さとボウルの深さ、天板下の影の逃げが読める

洗面台まわりは、製品カタログの幅よりも、身体の動きと壁の断面を確認すると失敗を見抜きやすくなります。

高さ、ボウル奥行き、収納奥行きが、水はねと通路幅へ連鎖する関係です。

洗面台は家族の身体で試す

ボウルが低いと洗顔時の前屈が深くなり、高すぎると腕や肘を伝って水が落ちやすくなります。

使いやすさは身長だけでなく、洗顔の姿勢、ボウル形状、吐水位置でも変化します。

高さの簡易式には「身長(cm)÷2」があり、身長160cmなら約800mm、170cmなら約850mmという計算です。

これは一般的な目安で、身体負担の少なさを保証する式ではありません。

既製洗面台の高さ例には750mm、800mm、850mmがありますが、選べる高さと追加費用は製品やシリーズごとに異なります。

複数人で共用するなら、主使用者や腰への負担が大きい人を基準にし、小柄な人は安全に使える踏み台で補う方法もあります。

決定前には靴を脱いだ状態で候補高さへボウル位置を仮定し、洗顔、手洗い、整髪の姿勢を再現してください。

数十秒の確認で、毎日の前屈や水垂れを具体的に比べられます。

奥行きは一般的に約400〜600mm、スリムタイプで約400〜450mm、標準・大型タイプで約500〜600mmが目安です。

深いボウルは水滴を受け止めやすく、小物を置く面も得やすい反面、背後通路を圧迫します。

スリム型は廊下や狭い空間へ納まりやすいものの、ボウル容量と手の動作範囲が小さく、水はねが増える場合があります。

壁と床の耐水仕上げまで含め、何を優先するかを決めてください。

候補 一般的な目安 現物で確認する動作
高さ 750・800・850mm 洗顔時の前屈と肘の水
スリムな奥行き 約400〜450mm 手洗いと水はね
標準・大型の奥行き 約500〜600mm 背後通路と引き出し

位置を変えず本体のみ交換する費用は約100,000〜300,000円、工期は半日〜1日という一般的な目安があります。

壁や床の内装を含む交換では約200,000〜450,000円、配管移動を伴う変更では約400,000〜800,000円、工期2〜4日という目安です。

造作洗面台は約200,000〜500,000円以上という目安です。いずれの費用も、地域・仕様・下地・設備・施工者で変わります。

サイズ変更により未仕上げの壁や床が露出すれば内装補修も生じるため、本体価格だけで比較せず、専門業者へ現地条件を示して見積もりを取ります。

ニッチは収納物から逆算する

洗面台脇の壁に彫り込んだニッチ。奥の見切りに隠した光が背面を洗う

洗面所のニッチで後悔しやすいのは、完成してから入れたい物が奥行きに収まらないケースです。

ニッチの有効奥行きは、壁厚から石膏ボード、下地、反対側の仕上げを差し引いて決まります。

一般的な木造柱は約105〜120mmで、通常の壁内に確保しやすい有効奥行きは約70〜100mmが目安です。

スイッチや薄い小物なら約50〜100mm、化粧品や歯ブラシなら約100〜150mm、掃除用品は約150〜200mm、タオルやドライヤーは約200〜250mm以上が一般的な目安になります。

深い物を入れるほど、通常の壁厚だけでは足りなくなります。

ふかし壁は既存壁の前へ下地を足し、その厚みで収納やカウンターをつくる方法です。

室内の有効面積は減りますが、構造材や断熱材へ干渉せず奥行きを得やすくなります。

幅も自由ではありません。

柱や間柱の位置に制約され、910mmの柱ピッチなら幅約800mmという例があります。

柱や筋交いを切って広げることは構造安全性を損なうため、構造図と現場の確認が前提です。

耐力壁・筋交い・引き戸の戸袋・配線や配管が通る壁・コンクリート躯体へ直接仕上げた戸境壁では、通常の壁内ニッチを設けにくい場合があります。

外壁側には断熱、気密、防湿の層があるため、欠き込みで性能を損なわないよう、ふかし壁を含めて設計者へ相談してください。

LED照明やコンセントを組み込むなら、造作前に電源位置、防水への配慮、交換経路を決めます。

電源直結、コンセント増設、壁内配線は有資格者が扱う領域です。

地域、物件、契約で条件が異なるため、管理会社や有資格の施工者へ確認してください。

洗面台横は水滴が溜まりやすく、水平面と入隅が清掃箇所になります。

タイルやキッチンパネルなど拭き取りやすい耐水仕上げにし、目地、水の残り方、手の届き方を模型やサンプルで確かめます。

ニッチの費用例は幅300mm、高さ300〜400mm程度で約30,000〜50,000円/箇所、ガラス棚が約5,000〜10,000円/枚、LED照明・配線の追加が約10,000円です。

すべて一般的な目安であり、壁の構成や電気工事、仕上げで変わる金額です。

◆Research Desk のワンポイント

ニッチの図面には幅と高さだけでなく、有効奥行き、収納物の実寸、コンセント位置を書き込むと、見た目だけの造作になりにくくなります。

クッションフロアの後悔を防ぐ

床のシート材が壁際で立ち上がり、面一の幅木と出会う端部。継ぎ目に光が差す

洗面所の床材は「水に強いか」だけでなく、継ぎ目・端部・接触材・凹み・日射・手入れ方法まで見て選びます。

クッションフロアは扱いやすい床材ですが、表面が水を通しにくいことと、下地へ水が回らないことは同じではありません。

表面耐水と端部の浸水を分ける

クッションフロアは塩化ビニル樹脂と発泡層などで構成され、表面の水を拭き取りやすいシート床材です。

水回りへ採用しやすく、張り替え費用も比較的抑えやすい点が利点になります。

一般住宅用の厚みは約1.8mm、店舗・ペット対応品では約2.3〜2.5mmが一般的な目安です。

厚い製品はクッション性や耐久性を高めやすくても、洗濯機や収納の重さによる凹みを完全には防げません。

最大の見落としは端部です。

表面が水を通しにくくても、継ぎ目や壁際から入った水分が床材と下地の間に残ることがあります。その結果、裏面のカビ・接着不良・合板の劣化につながる場合があります。

床材名より、端部の納まりと濡れた後の乾燥を確認してください。

日常は埃を除いてから固く絞った布で拭き、洗剤と水分を残さない手入れが基本です。

中性洗剤などの適否は製品表示で確かめ、強い薬剤や研磨を一律に使わないことが基本です。

重曹、セスキ、ワックスも、製品ごとに異なる可否。

表面の凹凸を強く擦ると、艶や防汚性が変わることがあるため、落としたい汚れと床材への影響を分けて考えます。

窓から直射日光が長時間当たる配置では、紫外線や熱による変色・劣化も検討対象です。

窓位置と床材を別々に決めず、日射の当たる範囲と製品の耐候性を照合します。

約3帖、約5㎡の施工総額は約40,000〜70,000円という一般的な目安があります。

費用の変動要因は、下地補修・撤去・端部処理・地域・施工者です。現地調査を受けたうえで確認してください。

洗濯機を置く場所は、脚と床材が長期間接触し、日常清掃の手も届きにくくなります。

施工前に洗濯機の設置範囲を示し、継ぎ目や端部を水が溜まりやすい位置へ置かない納まりを相談するのが現実的です。

交換時には本体の移動が伴うため、床だけの工事で済むか、下地補修が要るかによって条件が変わります。

見積もりでは材料名に加え、既存床の撤去、下地、端部、設備移動の範囲を確認します。

総額の差が、床材そのものによるものか、付帯作業によるものかを分けるためです。

変色と代替床材を比較する

洗濯機の脚、体重計、滑り止めマットの下が黄色や黒褐色へ変わる場合、表面の汚れではなくゴム汚染の可能性があります。

ゴム製品に含まれる老化防止剤などが床材へ移行する現象で、洗剤や研磨では除去できないことが少なくありません。

予防では、床材メーカーが適合を示す保護材で接触を遮断します。

ゴムに見えない樹脂でも添加剤を含む場合があるため、材質名だけで決めず、非移行性の確認が要ります。

床材 特徴 確認したい弱点 費用の一般的な目安
クッションフロア 水を拭き取りやすく柔らかい 凹み、端部浸水、移行汚染 約5㎡で40,000〜70,000円
フロアタイル 硬く傷や凹みに強い製品が多い 硬い足触りと目地 約6,000〜12,000円/㎡
耐水性複合フローリング 居室と床の連続感を作りやすい 目地と基材の耐水仕様 約13,000〜18,000円/㎡

上の金額は材料条件や施工範囲が異なる一般的な目安で、単純な総額比較には使えません。

初期費用だけでなく、洗濯機下の凹み、裸足の感触、端部の補修、将来の張り替えまで比べると選択の理由が明確になります。

壁にも吸放湿性や水はねへの対応を求める場合は、珪藻土と塗り壁の弱点を整理した判断材料も確認できます。

洗面所の後悔に関するFAQ

窓なしの洗面所は必ずカビますか?

窓の有無だけでは決まりません。

湿気の発生量・局所換気扇・給気経路・ダクト抵抗・フィルターの状態・使用後の乾燥をまとめて確認します。

洗面室と脱衣室は分けた方がよいですか?

入浴と身支度の同時利用や来客時の視線が多い家庭では、分離の便益があります。

壁と建具を増やした後の有効寸法が足りない場合は逆に使いにくくなるため、設備配置後の内法で判断してください。

洗面台の高さは身長の半分で決められますか?

身長÷2は一般的な簡易目安です。

ボウル形状、吐水位置、洗顔姿勢でも使いやすさが変わるので、候補高さで動作を再現してから決めます。

洗面所のニッチは後から追加できますか?

壁内の柱・筋交い・断熱層・配線・配管によっては難しく、ふかし壁が必要になる場合があります。

照明やコンセントを伴う壁内配線は有資格者の領域なので、設計者や施工者へ確認してください。

クッションフロアの黒ずみは掃除で落ちますか?

付着汚れなら製品に適合する手入れで改善する場合があります。

ゴム汚染による変色は床材内部への移行で、洗剤や研磨で除去できないことが多いため、接触材の予防確認が有効です。

洗面所の後悔を減らす決め方

洗面所で失敗しやすい変数は、窓の有無そのものではありません。採光と排湿の分担・家族の同時利用・設備後の通路・身体に合う高さ・床の端部処理です。

間取り前には、まず洗面所で行う作業を時間帯別に分けます。

次に、設備と収納を実寸で置き、扉と引き出しを開いた図へ人の動きを重ねてください。

窓は「明るさ」「開閉換気」「外の視線」「寒さ」「掃除」に分け、機械換気は排気と給気の経路で確かめます。

洗面台は高さの計算値だけで決めず、現物に近い寸法で洗顔と手洗いを再現することが有効です。

ニッチには収納物の実寸を書き込み、壁内の構造、断熱、配線と干渉しないかを設計者へ確認します。

床材で一枚の図面へ重ねるのは、表面の耐水性・継ぎ目・端部・重い設備の脚・接触材・日射という広い範囲。

打ち合わせ用の確認表には、通常時の有効通路・扉を開いたときの残り幅・洗濯機の搬入経路・洗面台の候補高さ・ニッチへ入れる物の実寸を記録します。

換気は排気口と空気の入口を対で示し、窓は採光目的か開閉換気目的かを明記してください。

床の欄には継ぎ目と端部、洗濯機脚の接触材、日射範囲を書き込むと、担当者ごとの認識差を減らせます。

図面、設備仕様、暮らし方を一枚でつなぐ最終確認。

候補が複数あるときは、家族が重なる時間、清掃の頻度、将来交換のしやすさを同じ表で比べます。

広さの数字だけでは拾えない、暮らし方との適合。

最終判定は「通常時に使えるか」ではなく、「家族が重なる時、設備を開く時、濡れた時、交換する時にも成立するか」です。

法令・自治体基準・管理規約・施工可否は、地域・物件・契約で異なります。

費用や安全を伴う変更も含め、個別条件を示したうえで自治体、管理会社、設計者、有資格の施工者へ確認してください。

迷ったときは、窓、洗面台、床材を個別に選び直す前に、どの行為がどの設備とぶつかっているかへ戻ります。

原因が通路なら設備交換だけで直らず、原因が給気経路なら窓の追加だけが答えではありません。

自分の洗面所で起こりやすい失敗を変数に戻し、図面と実寸で一つずつ消していく手順が有効です。

洗面所の機能を整えた先では、鏡に何を映し、どの面を明るくし、収納の凹凸をどこまで見せるかが空間の見え方を左右します。設備の数だけでなく、光が当たる面、視線の抜け、寸法の揃い方まで一段深く見るのがmodernovaの判断基準。鏡まわりの次の検討には、身支度の光と空間全体の光を分けて考える方法が役立ちます。

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